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note移行 考察

普段どれくらい考えてる?

2024-07-14 0

長さ: 短

読み口: 中

独自性(視 / 論): 中 / 中

 「考える」という言葉こそ簡単だが、特にインターネットという代物が絡むと、実践するのは途端に難しくなりますよ、という有り触れた話を展開してみよう。

1.前置きとしての問いかけ

 さてまずは、話を展開する上で、考えるという目に見えない行為を「視覚的にイメージしやすい物理的な運動行為」に例えてみよう。

 ここでは泳ぎに例えて、考えるという行為を以下のように定義しておこう。

 10の距離を泳ぎ切ること

 さらにイメージしやすくするため、略図にしてみようか。
泳いだ距離=考えた量、と対応付けて捉えてもらいたい。

浮いてる旗までを10の距離としよう

 さてここで皆様に質問。

 普段常日頃、日常的にどこまで泳げていますか(=考えられていますか)?

 まあ、上の略図の光景であれば、「5ぐらいは最低ライン」「8ぐらいは余裕でしょ」「いつでも10ですよ」とか答える人も多そうだが、現実はここまでクリーンな環境とは限らない。
もう少し現実に寄せたのが次の図だ。

それぞれの浮き輪に「何かそれっぽい言葉」が書いてあると思ってちょうだい。

 そう、現実においては、10までの間に「都合の良い、結論めいた言葉の書かれた浮き輪」がいくつもプカプカと浮かんでいるものだ。ここでの浮き輪とは即ち、普段から触れているスマホ一つで簡単にアクセスできるような情報の数々、に他ならない。
 そして、浮き輪にしがみついた時点で考える行為は終了するものとする。
 別な表現をすれば「考えるという負荷から逃げ出す誘惑」が数多く立ちはだかっている、とも言えよう。

 さらにこれが日常的にSNSなどにどっぷりと浸かっている人であれば、おそらくは次の図のようになる。

実際には、こんなどころじゃ済まないかも?

 もう浮かんでいるどころではなく、何なら波打ち際まで浮き輪が埋め尽くしており、わざわざ水に入る前に何らかの「それっぽい言葉」を拾えてしまう状態である。

 さて、今一度問う。

 普段常日頃、日常的にどこまで泳げていますか(=考えられていますか)?

2.本題

 もちろん「常に必ず最大パフォーマンスを出して10まで泳ぎ切らねばならない」と言うつもりはない。
 しかしながら、いつの間にやら10まで泳ぎ切る力が根こそぎ奪われていたり、そもそも一度も10の距離に向かう努力をしたことが無い場合、いざ最大パフォーマンスを出そうとした時に2か3止まりでした、では困らないかね?
 「自分はもっと動けると思ってたのに、運動してみると絶望的に身体が動かなかった」という、おじさんの悲哀と全く同じ原理である。

「世の中既に山のようにそれっぽい結論が溢れているのだから、自分で考えるよりも世の中に存在する結論を拾い上げた方が効率的である」という意見もありそうだから、念のため釘を刺しておこうか。
 この意見には一つ大きな抜け穴があって、仮に何かの結論に飛びついたとして、

「では何故、その結論を選んだのか」
「その結論が適切であるということは、何を以て保証されるのか」

 という指摘に対する解答を持たない意見なんですよ。
 正解を選び出す能力が備わるためには、少なくともそれを評価できる程度には考える力が無いといけない。それが身に付いており、その能力の存在に気が付いているのであれば、先の主張には必ず「但し書き」が付くはずだ。

 そう、ここでの「効率的」は、普段から十分な距離を泳ぎ切る能力が備わっている人が口にして初めて意味を持つ言葉であり、またそれは泳ぎ切る能力を否定するような主張とセットにはなり得ないのだ。(そこに対する「但し書き」を省略してしまうことが何を意味するか「考えられていれば」、わざわざ自分の主張のレベルを落とすことをするか?という話になる。論理とは別ジャンルの力学が強く働いていれば別だが)

 普段2~3止まりだと思った人や、最近そう言えば適当な距離まででお茶を濁してるなあと思った人は、一度体力測定がてら、考える力の耐久力がどの程度か試してみても良いのでは無かろうか。
 いつも充分に泳ぎ切れていると思った人であっても、果たして本当に泳げているか? を再検証しておいて損は無い。
 もう一つ言えば、発信側に回った時においても、その主張はどのくらいの距離で生み出したものか、は自覚しておいた方が良いだろう。

 話は変わるが、ネットミームで「脳筋」という言葉がある。
 これは「脳まで筋肉で出来ている」から転じて、考える能力が備わっていないことを指した言葉なのだが、実際には脳を使う行為も耐久力や忍耐力を要求される以上、その意味においてはむしろ「脳の筋肉」を鍛えないと考える力が備わらない、ということになってしまう。
 考えるという行為を泳ぎに例えたのは伊達では無く、運動で筋力を養うのと同様に、思考で脳を養わないと、どんどんと脳が衰えていく。
 筋力の場合は外見レベルで見分けられたり、実際に身体を動かすことで衰えに(非情にも否応なく)気付けるのだが、脳の場合は意識的に内省的にならないと気付くことすらできないので困る。

 まあまずは試しに、普段の自分がどのような情報環境下にいるかを、先に挙げた図のようにイメージしてみるところからだろうか。

 クリーンな環境を簡単に作れるのであれば、と言うか、そういう人は既に考える環境に身を置きやすくなっているということで、ある程度考える力が付いているような気もする。

 むしろ問題は、SNSにどっぷりと浸かっており、ネットの市場原理であるクリック数至上主義に完全に馴らされてしまっているという人で、この状態と「考える」行為の親和性は、誠に遺憾ながら絶望的なまでに低い。
 何故ならば、ネットの市場原理における「好ましい情報」というのはまさに、波打ち際やごくごく近距離を埋め尽くす浮き輪に他ならず、それを超えた先の距離まで泳ぐことは、ネットにおいては推奨されていないとすら言えるからだ。ところが、現実世界で要求されるのは当然、長い距離を泳ぎ切る力である。
 つまり、ネットに入り浸っている限り、現実世界で要求される力は養成されにくい。そもそもの志向が真逆と言っていい(少なくとも、現実世界と同じ方向へ無条件に導いてくれる義務も義理もない)ので、最も手っ取り早くクリーンな環境を作る方法は、ネットから距離を置くことだ。

 そこから試しに思考の海原で脳の手足をパチャパチャ動かしてみる。
 幸いにして、ここでの「泳ぎ」というのは単なる比喩であるので、「考える」のに失敗しても溺れて命に係わるようなことはないし、外から見えないのでフォームがどうとか気にする必要も無い。もちろん、わざわざ結果を逐一克明にレポートする義務も無い。現状把握も立派な訓練であって、後はもうパーソナルな領域に入るので、地道にやりゃあいいんです。
 プールの中で歩くだけでも立派な運動になることを思えば、大層な話でもなかろう?

3.次回予告

 まあ、いくら試しにとは言っても、考えることに慣れていない状態でそれを訓練するのは至難の業と言って良い。何を以て「考えられているか」が認識しにくいからだ。
 特に「都合の良い言葉を拾うこと=考えること」と馴らされてしまったと仮定すると、そもそもの前提がズレた状態で訓練するのはむしろ危ない、という話にもなってしまう。

 そういうわけで月並みではあるが、地道に誰でも出来て手っ取り早くて安定的な訓練方法として挙げるのは、やはり読書である。

 次回は読書について書いてみようと思う。
 まあ、単にたくさん読みましょう、ではわざわざ記事として書く価値も無いので、読書にもレベルがあるんですよ、という話で思考の訓練に繋げます。


思考力情報環境論
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